木杭の歴史
今日は4月なのに珍しく雪が降っています。
こんにちは!新築部の城戸です。
ただいま、これから始まるコンセプトタウンの仕様を考えている最中です。
そんな中、素敵な地盤改良方法を見つけ、現在検討中です。
なんと、木杭で地耐力を取ろうという工法です。
当社ではいままで、現地の土とセメントを混ぜて改良する工法を使ってきました。
施工性は非常にいいのですが、セメントをつくるために大量の二酸化炭素を使用することや、建替えの際には産廃になってしまうなど環境にはあまり優しくない工法です。
一般的な住宅の地盤改良でセメントを使うと1棟あたり8トンの二酸化炭素が発生すると言われています。しかし、木杭であれば木が吸収した二酸化炭素を地面に固定することになり、1棟あたり1トンの二酸化炭素削減につながるそうです。
セメントから木杭に変更することで、なんと9トンの二酸化炭素削減につながります。
建替えの際にも、再利用することができ、環境に優しい工法なんですね。
けれど、「地盤改良なのに、木の杭を使って大丈夫!?」と思ったあなた。
私も最初はそう思っていました。
木が腐食するためには、酸素・適度な水・養分・適度な温度の4つの条件が必要になってきます。
地面の中では、酸素と養分が遮断されているため、腐食の心配がないそうです。
さらに使用される木杭はきちんとした検査を受けて、認定も取得しています。
そんなことを言っても、やはり不安だなぁと思っていた矢先。
旧丸ビルには木杭を使用していたということを知りました。しかも、その木杭がまだ残っているそうです!
そんなわけで、さっそく見に行ってきました。
丸ビルのオフィスエントランス入り口に見事に飾られています。杭には、旧丸ビルが建てられていた年代が掘られていてカッコイイですね。
この杭一本で100トン近くの加重を支えていたそうです。
実は木杭の歴史はとても古く、昔の人がもっとも頼りにしていた技術だったんですね。
これを見て、木杭の頼もしさを実感できました。
興味のある方は見に行ってみてください。
木杭使ってみたいなぁ。
あとは、予算と施工性の問題をクリアにするだけです。
コンセプトタウンの完成をお楽しみに!
ラベル: 欠真間コンセプトタウン
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